LONGTON(ロングトン)[リーキ]
丸種㈱
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丸種㈱
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商品コード:001046
特性
中早生品種で年内~年明け、春先出荷が可能。耐暑性、耐寒性に優れる。じっくり太り、長さも出るタイプ。特に中間地、暖地向きの品種。
国産リーキのニーズについて
国産リーキの品質向上に伴い、西洋料理のシェフからの評判も高まってきており、産地での生産は拡大傾向 にあります。さらに直売所の新規品目として、また加工用原料としてのニーズも高まってきています。
リーキの料理
白根を食用とし、長時間加熱すると独特の甘味や旨味、コクが出る。ポトフ等の煮込み、スープやソースの ダシなど主に西洋料理に利用される。ジャガイモとリーキを炒めてブイヨンで煮込み、裏ごしして生クリームを加えた冷製クリームスープ 『ビシソワーズ』は有名なメニューの一つ。
リーキの栽培について
リーキについて
原産地 : 地中海沿岸が原産のヒガンバナ科ネギ属の西洋野菜。現在はヨーロッパや北米、オーストラリアなどで栽培されている。ジャンボにんにくや無臭にんにくと同じ仲間。温 度 : 冷涼な気候と乾燥を好み、耐寒性もある。逆に高温多湿に弱い。
土 壌 : 根の酸素要求量が大きいので、地下水位が低く水はけの良い、耕土の深い土地が最適。好適pHは7.0 前後。
抽 苔 : タマネギと同様。ある程度成長した苗が低温にあうと花芽を分化し、その後の高温長日条件で抽苔する。
栽培のポイント
圃場の選定 : 日当たり良く、肥沃で耕土が深く、水はけの良い圃場を選ぶ。良苗の確保 : 太さの均一な苗の育成に努め、定植する。
活着の促進 : 加湿は禁物で、適度な土壌水分を保ち、発根を促進する。
土 寄 せ : 倒伏防止の軽めの土寄せは生育を促進する。高温多湿下での強い土寄せは根痛みを起こし、病害の発生を助長する。また軟白長を確保する土寄せは、葉の間から葉鞘部に土が混入し、商品価値を落とすので注意する。
肥 培 管 理 : 高温多湿時の無理な追肥は軟腐を招くので注意。温暖地では気温下降期からの追肥が、葉莢部肥大に効果的。
病害虫防除 : 育苗中のネギコガ、定植直後のネキリムシ、高温多湿時の軟腐病や黒斑病、気温下降期のヨトウムシなどに注意し、防除に努める。
育苗
播 種 量 : 株間15 ㎝とし、畝幅より播種量を算出する。 (畝幅90 ㎝の場合、株数は7400 株程度)発芽適温 : 発芽適温は15 度程度。25 度以上になると発芽率が低下する。適湿を保ち、極度な潅水や多湿を避ける。
育苗適温 : 13 度~20 度程度で管理する。
覆 土 : 5 ㎜程度とする。
育苗期間 : 1 か月半~2 か月とし、葉数3 枚以上、葉鞘径3㎜以上を目指す。途中で垂れ葉を刈り込んでも良い。
追 肥 : 葉色を見ながら適宜液肥を散布する。
育苗方法 : 地床育苗、ペーパーポット育苗、セルトレイ128 穴育苗が可能。
施肥設計
- 施肥設計は地域の土質や残肥によって異なるので、現地の指導に従う。
(施肥例) | 肥料名 | 肥料量 | 成分(kg/10a) | ||
(kg) | N | P | K | ||
土つくり |
完熟堆肥 | 3,000 | |||
苦土石灰 | 150 | ||||
基 肥 | 5 | 26 | 5 | ||
追肥1 回目 | 5 | 5 | 5 | ||
追肥2 回目 | 10 | 10 | 10 | ||
追肥3 回目 | 13 | 13 |
病害虫防除
- ネギに準じて行う。
- 現地の営農指導員の指示に従う。
定植
- 極端に深い植え溝は、酸欠、多湿による根痛みを起こすので注意する。
- やや乾燥気味のほうが、活着がスムース。
- 水はけの良い圃場では平畝とし、水はけの悪い圃場では高畝とする。
- 事前にpHの矯正と土作り、基肥施肥を実施しておく。
定植後の管理
- 定植後1~2か月後に追肥をかねて土寄せを行い倒伏を防止する。
- 梅雨時の軟腐には特に注意し、追肥や土寄せを控えたり、降雨後の排水に留意する。
- 気温下降期の肥大期には肥料切れに留意する。
- 軟白長を確保するための土寄せが必要な場合は、気温下降期に重視して実施する。またその時は葉鞘部への土の混入に留意する。
収穫
- 現地の収穫基準、出荷規格に準じて収穫を行う。