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F1ディーバ

F1ディーバ

 春から夏、そして秋までの長期間にわたって花壇に欠かせない品目、それがペチュニアです。花色や花型のバリエーションの豊富さに加え、従来の立性コンパクト型から栄養系のブランド苗に多い匍匐型、また近年流行している多分枝コンパクト型とさまざまな草姿が楽しめるのも特長です。夏の暑さに強く、弱点だった耐雨性も改善されてきて、春~夏の最重要品目の一つです。品種改良の競争も激しく、毎年、新色や新シリーズが出て消費者を飽きさせず、ニーズに合ったものを選べるのも人気の理由です。
 今回は一見すると普通のペチュニアですが、従来の立性コンパクト型と匍匐型のよさを併せもったまったく新しい種子系ペチュニアをご紹介します。生産・流通・消費とすべての場面で満足いただける特性をもった品種です。

特性

まとまりよい草姿で矮化剤軽減(生産者向け)

立性コンパクト型と比べて徒長しにくく、出荷期後半まできれいな草姿を維持できるため、矮化剤の使用を軽減できます。また匍匐型は枝が伸びすぎて絡み合うことがありますが、その点も改善されています。
開花は匍匐系の中でも最も早咲きで立性コンパクト型とほぼ同等です。適温下では最短60日で開花し、側枝から作従来の匍匐型とは異なり、主枝から咲くため、花つき苗出荷に適しています。


店もち抜群(流通・小売り向け)

主枝の節間が短く側枝の発達が早いため、株が立ち上がりにくくなっています。従来の匍匐型のような枝の絡みが少ないのも特長です。


ドーム型で草姿が乱れにくい(消費者向け)

開花と生育のバランスがよく、次々と花をつけて咲き続けながら枝数が増え株が生育します。高温多湿の日本の環境下でセンバツしているため、他品種に比べ強健で花弁が強く傷みが少ないため、春~夏~秋と美しいドーム型の草姿を保ちながら咲き続けます。徒長しすぎて株割れが生じたり、株の中心部に花がなくなることはありません。


栽培の要点

播種

 清潔で病気の心配がなく、排水と通気性のよい「タキイセル培土TM-1」などの専用培土を用い、288~406穴程度のセルトレイに播種します。好光性種子なので覆土は必要ありませんが、ペレット種子は、コーティングをしっかり溶かさないと発芽不良の原因となるので、十分に水を与えます。発芽適温は20~25℃で、発芽までの約1周間は温度を常に確保します。播種後は乾燥させると極端に発芽が悪くなるので、土の表面を乾かさないようにこまめな潅水が必要です。本葉が出始めたころから液肥を週1回与えます。育苗期間中は最低15℃程度を確保し、日中は20℃以上になるようであれば換気に努めます。

ポット上げ

 播種後1ヶ月程度、本葉3~4枚のころに、9cmまたは10.5cmポットに移植します。清潔で排水のよい培土を使用し、あらかじめ元肥としてロングなどの小粒の緩効性肥料を規定量混和します。定植時に深植えにすると根張りが悪くなり、葉が用土に埋もれてしまうと病気の発生を助長したり、光合成ができず生育が抑えられたりするので注意します。移植直後は乾かさないようにしっかりと灌水し、根が活着したら乾湿の差をつけた潅水に切り替え、しまった質のよい株を作ります。追肥は週に1回程度定期的に液肥を施します。

定植後の管理

 全般的に乾燥気味の管理とし、十分に換気して徒長を防ぎます。最低気温10℃以上が適温です。しかし、早春~春出荷のように低温期をまたぐ作型では栽培期間はかかりますが、しまった苗を作ることができ、地域によっては無加温栽培が可能です。低温期の加湿による根腐れ、灰色かび病の発生に注意してください。秋出荷のように高温期をまたぐ作型では、暑い時間帯に潅水すると苗が弱ってしまうことがあるので、朝夕の涼しい時間帯に行い、気温30℃を超えるような時期は30%程度の遮光をします。
 そのほか、害虫ではヨトウムシ、アブラムシ、スリップスなどの早期防除に努めます。

出荷形態

 花壇苗としては、9~10.5cmポットでの出荷が一般的です。しかし従来のコンパクト型ペチュニアに比べ、趣旨単価が割高なのでラベルなどを使用し差別化を図ります。
 さらにドーム型にしっかり株が張る「ディーバ」は鉢物としての出荷に適しています。4号以上のサイズの鉢に1株植えにし、複数輪開花させて出荷することでさらに差別化、高付加価値化を図ることができます。
 また「F1オレンジクィーン」は矮化剤を使用することで、「ディーバ」の色組みとして出荷することも可能です。



作型

【早春出荷】

10月下旬~11月播種で3~4月出荷の作型です。低温時期の栽培でじっくりと株ができるため、しまった質のよい株を作れます。暖地~温暖な一般地では無加温栽培ができますが、厳寒期は保温や加温が必要な地域もあります。その際は徒長しやすくなるので、特に日中の温度が上がる時間はできるだけ換気に努めます。

【春から初夏出荷】

 1月中旬~2月中旬播種で4月下旬~6月出荷になります。最も一般的な作型で、こちらも低温時期の栽培でじっくりと株ができるため作りやすい作型です。保・加温をして早出しするような場合は徒長しやすくなります。日中の気温が上がる時間帯はできるだけ換気するよう心掛け、必要に応じて矮化剤処理も行います。
 「ディーバ」の短節間でまとまりよい草姿になる性質が、最大限に発揮できる作型です。5月の連休明けからの初夏出荷を狙う作型では、従来種では徒長してしまい、矮化剤が不可欠でしたが、「ディーバ」は低く横張りにまとまるため、矮化剤の使用を軽減できます。

【秋出荷】

 6~7月播種で9月出荷が一般的です。ほかの草花が作りにくい時期ですが、比較的容易に栽培できます。店頭から賑わいが少なくなり、ペチュニアのようなカラフルな品目が求められる時期でもあります。高温期の栽培で徒長しやすいため、換気と控えめな潅水管理がポイントです。必要に応じて適切な矮化剤処理を行います。分枝よくドーム型にまとまる「ディーバ」の草姿は秋出荷にも適し、特にこの時期は4号以上の鉢物として出荷し、消費者が「買ってすぐ楽しめる」をコンセプトにした栽培をおすすめします。




F1ディーバ
従来の立性コンパクト型と匍匐型のよさを併せもったまったく新しい種子系ペチュニア

●まとまりよい草姿で矮化剤軽減
●店もち抜群
●ドーム型で草姿が乱れにくい<

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