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フリフリッカー

フリフリッカー レタス

 冷涼地の初夏どりは梅雨時期、一般地・暖地の10月下旬~11月どりは台風の通過時期と重なり、いずれの時期も病害や生理障害などの発生が多く見られます。
 さらに近年レタスの夏秋産地においては、フザリウムによるレタス根腐病の発生が拡大しており、ますます安定出荷が難しくなってきています。
 そこでレタス根腐病レース1に対し耐病性をもち、初夏や秋どりで安定した出荷の望める品種を目指して育成されたのが「フリフリッカー」です。

特徴

①レタス根腐病レース1に対して安定的に耐病性を発揮する。
②結球性にすぐれるサリナス・エンパイヤ系の早生品種。
③球色は非常にテリがある鮮緑色で、大玉の偏円球。変形球が少なく、尻の形状が安定する。
④外葉が多く肉厚なため、曇天や長雨後の急激な日照が原因で発生する株のしおれや球表面の日焼け症状の発生が少ない。


適応性

 高冷地の5月上旬~6月上旬まき7月上旬~8月中旬どり、7月中旬~8月上旬まき9月中旬~10月どり、冷涼地の4月上旬~5月中旬まき6月中旬~7月下旬どり、8月上~中旬まき9月下旬~10月どり、一般地・暖地の8月下旬~9月中旬まき10月下旬~11月どりに適します。
 作型図よりも早く播種を行ったり遅くに播種を行うと、球が小さくなったり抽だいする可能性があります。品種本来の特性をよりよく発揮させるためにも、作型図を確認の上、播種期には注意が必要です。

栽培のポイント

播種・育苗
レタスの最適発芽温度は18~20℃で、15~25℃の範囲であれば十分な発芽率が得られると言われています。しかし「フリフリッカー」の播種機である冷涼地・高冷地の7~8月まきや、一般地・暖地の8~9月まきの時期は、その年によって暑さが長く厳しいことも増えております。ハウス・温室内や露天育苗で育苗床の温度が上がりすぎてしまうことがあると、種子が休眠に入る可能性があるので、特に発芽するまでの温度には十分注意が必要です。 レタス全般に言えることですが、いかにじっくりとした苗を育てるかが、定植後の活着のスムーズさを含め、その後の生育に大きく影響を与えます。地上部ばかりが大きくなるような苗ではなく、根部と地上部のバランスがしっかりとれた苗を作るように心がけることが重要です。
管理
活着から結球期までにしっかり根を張らせ、外葉の生育をスムーズにすることが秀品率を高めるポイントとなります。また、生育期間中に極端な干ばつや過湿条件にならないよう、適宜灌水や畝上げによる排水対策、定植前の準備として、堆肥などを利用した土づくりによる土の緩衝能力を高めておくことが、生理障害の防止や秀品率の向上につながります。
病害虫対策
レタス根腐病に耐病性をもちますが、全く発病しないということではなく、菌密度の高い圃場などでは発病する可能性があります。このような圃場では、土壌消毒や薬剤処理、その後の土づくりを含め、総合的な対策をとることが必要になります。 また病害虫全般に関しては、早め早めの防除が重要で、状況に応じて適宜農薬を使用するようにしてください。
収穫
玉がしまりすぎて老化すると食味が低下するおそれがあります。適期での収穫を心がけて、新鮮なレタスを消費者の皆さまにお届けしましょう。 通常品種のトンネル被覆時期より5日~1週間程度遅らせて被覆をすると適度に生育を抑えられ、その後の生育の調整がしやすく秀品率を上げるポイントとなります。 また蒸し込み気味のトンネル管理では、尻の部分の形状が乱れることがあるので、積極的に換気を行うと形状が安定します。

かおるだま

フリフリッカー
適応性が広く、尻の形状が安定する根腐病レース1耐病性品種

●レタス根腐病レース1に対して安定的に耐病性を発揮する。
●結球性にすぐれるサリナス・エンパイヤ系の早生品種。
●球色は非常にテリがある鮮緑色で、大玉の偏円球。変形球が少なく、尻の形状が安定する。
●外葉が多く肉厚なため、曇天や長雨後の急激な日照が原因で発生する株のしおれや球表面の日焼け症状の発生が少ない。

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