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花粉症には赤シソ? | |||
新聞記事は、平成12年3月23日付けの朝日新聞に掲載された赤シソに関するものです。紙面が小さく読みにくいので原文そのままで、書き出します。 『花粉症には赤シソ?』 31日から東京都内で開かれる日本農芸化学会で報告される。 |
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1)シソの効用 | |||
■ シソの葉は「蘇葉」といって、漢方生薬のひとつにあげられています。シソ(蘇葉)の名は葉が紫色で、香気がさわやかで食欲がすすみ、人を蘇らせることからつけられました。 ■シソのよく知られている効用は、防腐作用です。さしみなど料理についているシソは、食中毒や魚毒を中和するのに有効です。 ■漢方では、興奮性発汗、解熱、鎮咳、鎮痛、利尿、健胃などによく、感冒、発熱、悪寒、消化不良などの症状に用いられます。 ■さらに、最近の研究では、抗酸化作用、消臭作用、血中のアルコール分解促進作用、煙草のニコチンやタールをうすめる作用などが報告されています。 ■入浴剤として葉を袋に入れて湯船に入れる方法もあります。体が暖まり、冷え性、肩こり、神経痛、リウマチによいとされています。 ■最近では、花粉症を防ぐハーブとしてよく利用されるようになってきました。シソの葉や種に含まれるポリフェノールが、鼻づまりの原因となるロイコトリエンや、くしゃみや鼻水、目のかゆみを引き起こすヒスタミンの生成を抑えてくれます。 ■さらに、抗原が体内に入ったときにできる抗体(IgE)の生成も抑え、アレルギー反応を抑制してくれます。 |
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2)シソの成分 | |||
■アオジソはビタミン・ミネラルが全般に豊富です。特に、カロチンとカルシウムは野菜でトップクラスの含有量です。 ■ビタミンC、カリウムも多く含まれます。シソの香りはペリルアルデヒドという成分によります。 ■アカジソの成分は、カロチンが少ないほかはアオジソに似た組成をしています。ウメボシの色は、アカジソの色素に梅に含まれるクエン酸が反応したものです。 ■シソを栄養的に分析すると、他の食品よりも脂質、糖質、無機質、ビタミンが豊富です。 ■無機質はカルシウムと鉄が多く、特に鉄は、きょう菜の2.mg、からし菜の3.1mgに対し、その3倍に当たる10.1mgも含まれています。 ■話題のカロチンは2000IUを含み、かぼちゃの10倍以上あります。 文献引用:成美堂出版 永川祐三監修 「クスリになる野菜の辞典」 |
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葉ジソの栽培方法
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1)苗づくり | |||
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2)植えつけ | |||
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3)収穫 | |||
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芽ジソの栽培方法
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⇒ここがポイント
①早播き、遅まきをさけ、覆土は薄く、乾かさぬよう! |
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シソがいっぱい取れたときの利用法・・・
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◆栄養価は高いのですが、一般には薬味として使われたり、梅干づくりに利用されるくらいです。香り付けやつけ合わせとして少量用いるだけでなく、サラダの材料にしたりして、食卓でどんどん活用していきましょう。 ◆天日で干せば、ふりかけにもなります。 ◆また、シソを一枚一枚洗ってから水気をしっかりふき取って、ジップロックの袋に重ねてたくさん入れます。空気を抜いてそのまま冷凍庫へ。 ◆これで鮮やかな緑のままずっと使えます。使う時は袋をパンパンとたたいて、細かくなったものを混ぜたり、ふりかけたり・・・。 |
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しそ酒 ◆ぎんなんは皮をむき、青じそは水洗いして水気を取ってから、黒ゴマ、焼酎、ハチミツといっしょに保存瓶に入れ、冷暗所に2週間くらい置いたらできあがり。 ※一日一杯、就寝前に30ccくらいずつお飲みください。※シソとギンナンの相乗効果は、循環を改善するとともに、美肌にも効果があります。また黒ゴマを加えることで髪にもやさしくなります。 材料・・・青ジソ 100g、ギンナン 10個、黒ゴマ 100g、ハチミツ 100g、焼酎 900cc |
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しそドリンク ◆赤ジソを洗って水気を取り、鍋に酢を入れ温め、赤ジソを入れ、弱火にかけます。 葉がしんなりするまで、1~2分煮詰め、熱いうちに液を漉します。 ◆さらに漉した液を鍋に戻し、砂糖を加えて弱火にかけます。 さめたら保存ビンに移します。 ※水、または炭酸で薄めて飲みます。とてもきれいなルビー色のジュースです!材料・・・赤ジソ 葉だけ120g、砂糖 450~500g、酢 500cc |
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しそ味噌 ◆シソをきれいに洗って、千切りにし、少量のサラダオイルでしんなりするまで炒め、キザラと味噌を同量入れます。 ◆ゆっくりと中弱火でくつくつ…全体の量が半分以下になるまでゆっくり煮込んで出来上がり。 ※アツアツのご飯にのせたり、ちょっとお酒でのばしてお魚にぬって焼いてもおいしいです。日持ちするので、お弁当にも使えます。材料・・・シソの実 200g、キザラ 300g、味噌 300g |
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しそビネガー ◆葉を枝からはずし、洗ってきれいに水気をふき取ったら瓶に入れます。 入れるお酢は何でもかまいません。ワインビネガーでも純和風に純米酢を使ってもかまいません。シソの頭が出ないように瓶の口までお酢をいっぱいに入れて終了! ◆1ヶ月もすると香りよいシソビネガーができあがります。 ◆シソはしっかり香りの移った2ヶ月くらいで引き上げます。 ※ドレッシング、酢の物や、寿司酢に使います。浅漬けは塩を少し減らしてこれを使うと香りもよく、減塩になります。肉や魚のビネガー煮は臭みが取れてさっぱりいただけます。材料・・・シソの葉 適宜、純米酢 適宜 |