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重要なお知らせ

 

□インゲンの発芽適温は23~25℃、生育の適温は15~25℃です。
栽培可能な気温の範囲は10~30℃とかなり広く、10℃以下では生育がとまり、5℃以下になると枯死してしまいます。
また、25℃以上では着莢率が低下します。

□適温下で栽培すれば、播種後4~5日で発芽します。
播種後、開花までの日数はつるなし種で30~40日、つるあり種では35~45日かかります。開花後、10~15日で若莢を収穫します。収穫期間はつるなし種は2週間程度と比較的短期間ですが、つるあり種は30~60日収穫が可能です。

□連作すると生育が劣り、収量も低下してしまうため、2~3年の間隔での輪作をお奨めします。
連作する場合は、クロルピクリンなどによる土壌消毒で栽培が安定します。

インゲンの作型
  
  作 型       播種期             定植期             収穫期

◆半促成栽培   1月中旬~2月中旬    2月中旬~3月中旬     4月中旬~6 月下旬

◆トンネル栽培  2月中旬~3月上旬    直 播              5月上旬~6 月下旬

◆露地栽培    4月下旬~5月上旬    直 播              6月中旬~7 月中旬

◆抑制栽培    7月上旬~8月上旬    直 播              9月上旬~10月下旬
   
施 肥

◆つるなし種:成分量でN15kg、P20kg、K20kg/10aとし、全量元肥の形で施します。

◆つるあり種:成分量でN20kg、P20kg、K20kg/10aとし、6割を元肥、4割を追肥とします。

   
播種と裁植本数

◆つるなし種:高温時期に開花すると着莢が悪くなるため、夏場の高温時期に開花しないように播種期を選びます。収穫期間は約2週間程度なので、播種期を10~14日ずつずらしてまいておくと収穫、出荷が安定して行えます。
畝幅は1.2~1.5m、株間30~35cmで2条まきとし、栽植本数は3700~5300本が適当です。

◆つるあり種:高温に強く、4月下旬から5月下旬までまくことができ、5月上旬まきなら、7月上旬から30日以上収穫を続けることが可能です。
播種は、1カ所に3~4粒まき、2cm覆土し、本葉が出たら、間引いて1~2本立ちにします。
畝幅は1.8~2m、株間45~50cmで2条まきとし、栽植本数は2000~2400本が適当です。

   
栽培管理《誘引と追肥》

《誘引》
つるあり種は、本葉5~6枚になればツルが伸び始めますので、支柱やキュウリネットなどを用いて誘引します。つるなし種でも、茎葉が繁茂すると倒伏しやすくなるので、誘引テープなどを用いて防止します。

《追肥》
つるあり種は、開花時期と収穫初期の2回追肥を行います。1回の追肥で10a当たりのチッソ成分量4kgを施します。つるなし種は全量元肥で施すので、追肥は行いません。
また、開花着莢時期に水分が不足すると落花や曲がり莢が多くなるため、十分な潅水を行うことが必要です。
 
《パイプ支柱施工例》

収穫適期

開花後10~12日、莢の長さ12~15cmが収穫適期です。

収穫は種実部が隆起していない若莢を中心に行います。

つるなし種は収穫期間の幅が比較的広いので、収穫は2~3日おきでかまいませんが、つるあり種は毎日

収穫が必要です。

とり遅れは、莢の品質が低下するばかりか、草勢を低下させ、減収につながるので注意が必要です。
 
病害虫駆除

◆苗立枯病・根腐病 …土壌消毒の徹底・オーソサイドの潅注。

◆炭そ病・さび病・葉焼病 …トリアジン散布・バイエルボルドー散布。

◆菌核病・灰色かび病 … 通風をよくする・トップジンM、ベンレートなどの散布 。

◆ウイルス病 … アブラムシの徹底防除を行う 。

◆アブラムシ … DDVP剤を用い、発生初期から防除を行う。

◆その他適用農薬<病害>

菌核病:スミレックス水和剤,フロンサイド水和剤,トップジンM水和剤,ゲッター水和剤,セイビアーフロアブル20,ベンレート水和剤,ロブラール水和剤

灰色かび病:スミレックス水和剤,ベフドー水和剤,フロンサイド水和剤,セイビアーフロアブル20,パスワード顆粒水和剤,ロブラール水和剤

炭疽病:フロンサイド水和剤,ジマンダイセン,ゲッター水和剤,トップジンM水和剤

かさ枯病:カッパーシン水和剤,Zボルドー銅水和剤

角班病:トップジンM水和剤,ベンレート水和剤

苗立枯病:トップジンM水和剤

◆その他適用農薬<虫害>

マメヒメサヤムシガ:スミチオン乳剤
アブラムシ類:スミチオン乳剤,アグロスリン乳剤,ペイオフME液剤,マラソン乳剤,エルサン乳剤,アクタラ顆粒水溶剤
マメシンクイガ:スミチオン乳剤,マラソン乳剤
シロイチモジマダラメイガ・ダイズサヤタマバエ・カメムシ類:スミチオン乳剤
タネバエ:ダイアジノン粒剤10
インゲンテントウ:アグロスリン乳剤,マラソン乳剤,エルサン乳剤,スミチオン乳剤
フキノメイガ:エルサン乳剤
ハダニ類:ダニトロンフロアブル,マラソン乳剤,コロマイト乳剤
コガネムシ類:マラソン乳剤,ダイアジノン粒剤5(幼虫)
アザミウマ類 ・ハモグリバエ:マラソン乳剤