長い歴史の中で育まれてきた風味豊かな大豆は、豆腐、味噌、納豆、煮豆、きな粉など、日本の伝統食品には欠かせない食材です。国産大豆は日本に古くから伝わる品種や、国内で年月をかけて品種改良されてきたものばかりでひと味違うこだわりのおいしさです。遺伝子組み換え技術はもちろん使われていません。
大粒で甘みのあるとよまさり(北海道)やタチナガハ(関東・東北)、しっかりした食感の豆腐ができるエンレイ(北陸・関東)、味自慢のタマホマレ(中国・四国)、たんぱく質と糖分のバランスが抜群のフクユタカ(九州・東海)など、さまざまな優れた特徴をもつ大豆が、日本各地で作られています。 |
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畦間は70cm、株間は15~20cmとし、1株あたり2~3粒づつ播種します。タネとタネのあいだは1~2cm離しておき、覆土は3~4cmに揃えます。 転換畑での過湿には十分注意が必要です。排水溝、畝立てなどの対策を十分に行います。過湿時の播種は発芽不良のみならず、収量にも影響が出てしまいます。遅蒔きの場合は播種量をふやします。早播きは蔓化や倒伏、莢数の減少に繋がるので止めましょう。 (紫斑病の種子伝染の防止、播種後出芽までの間の雑菌による被害防止のため、種子消毒を行う場合は 鳥害防止も兼ねてキヒゲンディ-フロアブルなどを塗沫します) |
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1回目の培土は本葉6枚目のころ、子葉がかくれる程度まで、2回目は背が高くなったらもう一度初生葉がかくれる程度まで培土する。 |
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収穫が遅れると発病が多く、また収穫物を長く野外に放置するのも厳禁。 2)褐斑病:罹病株は早期に除去するとともに、アブラムシの防除を行う。 3)立枯病:連作を避ける。 4)ハスモンヨトウ:早期発見に努め、若齢幼虫期に防除する。 5)マメシンクイガ、シロイチモンジマダラメイガ、ダイズサヤタマバエ: 開花期から落花直後より7日おきに2~3回散布する。紫斑病と同時防除する。 6)カメムシ類:飛来に注意し、幼莢期から7日おきに2~3回散布する。 |
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1)株全体を抜き取り数株ずつまとめ、雨が当らないところに根を下にしてたてかけ、陰干しする。雨の多いと きは屋根のあるところに吊り下げます。 2)天気が良ければ4~5日、曇りがちなら1~2週間、莢が自然にはじけるまで置く。 3)乾燥したら足でふむか棒でたたいて、中から大豆を取り出す。 |
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■しかし、この種の細菌の中には酸素の欠乏した環境で土の中の硝酸塩を作物が利用できない窒素ガスに変える脱窒能力をもつものもいることが知られています。 ■大豆作付歴のある田畑では土着の脱窒性ダイズ根粒菌が高い密度で生息していることが明らかになっています。 ■このような土着菌が高い密度で生息している畑に作付けられたダイズは根粒菌の接種効果が低く、根粒は脱窒性の土着ダイズ根粒菌によって占められることになります。 ■根粒菌との共生が進み、根に根粒がたくさんできすぎると、チッ素固定の量は多くなりますが、チッ素をもらうかわりに、根粒菌に光合成産物の糖類を与えるので、植物に必要な栄養分の多くが取られてしまい、成長が阻害されます。 ■最近になって植物が成長するのにちょうどいい数の根粒をつくるように共生のバランスを保つ遺伝子があることが発見されました。 ■この遺伝子はマメ科植物のミヤコグサから見つけられたもので、「HAR1(ハルワン)」と名づけられ、ミヤコグサの根の細胞に入った根粒菌との共生の進みぐあいをコントロールする働きをします。 ■「HAR1」は、植物の生育状況の変化を感じてそれを細胞に伝える役目を果たしていると考えられています。また、この遺伝子は根の部分だけでなく、葉や茎など植物の全身で、共生の進み具合を感じ取り、これ以上共生すべきかすべきでないかを判断して細胞に伝えるといいます。おもしろいのは根や葉など植物の部位によって判断が異なることもあり、そのときは多数決で決めていると思われる節があること。きわめて民主的な植物の生き方を見るようで、実に興味深いと思いませんか? |