品種の特徴

• 非結球性のキャベツの一種で葉を収穫する。
• 濃緑の大葉となり草姿はやや立性で密植栽培にも適する。家庭菜園でも栽培容易で長期採葉が可能。
• 強健でそろいのよいF1品種で一斉収穫または、かき取り用としての使用に適する。
• ビタミン、鉄分、ミネラルが豊富で栄養価が高く非常においしい。炒め物、煮物、青汁用野菜などと利用の幅が広い。

適応性

• 非常に強健で適応性も広く、定植後40日くらいから順次収穫できます。
• 高冷地・冷涼地
  4月上旬～7月上旬まで幅広く播種できます。
• 一般地・暖地
  3～4月まきの6～7月どり、7～8月まきの10～12月どりに適します。

栽培のポイント

• 播種・育苗
  強健で育てやすいが発芽後のべと病、立枯れ病に注意します。高温期には、徒長を抑え早めに間引きを行い、がっちりした苗作りを行いましょう 。


• 施肥
  窒素分を10ａ当たり15～20kgを目安として施します。肥料切れになると、葉色が悪くなるので適宜追肥を施します。堆肥は10ａ当たり1～2ｔを目安に施し、有機質の多い土づくりに努めます。


• 定植
  セル育苗では、播種後25日前後、本葉4～5枚で定植します。定植後十分に灌水し活着を促します。老化苗や大苗過ぎると活着が遅れることがあるので注意しましょう。
  通常のキャベツの畝栽培の他、軟弱野菜のようなベッド栽培で青菜として若どりもできます。直播栽培も可能です。


• 病害虫防除
  根こぶ病に対しては石灰などによる酸性土壌の矯正、サブソイラなどによる排水対策が必要です 。黒腐病に対しては、生育初期から防除を行い、発病を予防します。葉を食用とするので、コナガ、アブラムシなどの初期防除に努めます。
  育苗期、ベッドでの栽培では寒冷紗の被覆栽培の効果が高く、コナガについては、発生初期の一斉防除、数種類の薬剤のローテーション使用がポイントとなります。


• 収穫
  かき取り、若どり、刈り取りなどにより使い方は多いが、農薬の残留などのないように気を付けましょう。