品種の特徴

• 草勢は強く、葉はやや大きめで、主枝は太く、節間はやや長くなります。
• 雌花の着生･着果が良く、裂果や変形果がなく、上物率が極めて高い品種です。
• 栽培条件に左右されますが、1.6～1.8kgに肥大し、正球形で稜角は出ません。
• 果皮は灰緑色で、ネットはやや密に高く安定して発現します。
• 果肉は濃い橙色で、周縁部の緑色部分が細く、可食部が多くなります。
• 肉質は緻密で、肉だれ果やうるみ果になりにくく、日持ち性も良好です。
• 糖度は15度以上で安定し、カロチン臭もなく、食味はたいへん優れています。
• つる割病(0,2)抵抗性。うどんこ病にも強いので栽培が容易です。
• 樹勢の維持が容易なので、高温期でも安定して生育します。
• 条件･作型により変動しますが、登熟日数は53～55日程度です。

栽培のポイント

• 草勢が強くなりやすいので、チッソ肥料をやや控えめにすると、外観（特にネットの発現）が美しくなります。
• 生育の中盤以降は、脇芽が発生しやすいので、草勢を見ながら整枝します。
• 生育後半に草勢が落ち着くよう管理すると、果実の品質が良くなります。
• 一般地では、６月中旬から７月後半収穫の作型で能力を発揮します。