兵庫県で行われた第67回全日本野菜品種審査会・キャベツ（夏まき年内どり）。栽培は水田圃で、8/4に播種、12/8に収穫が行われました。9月中下旬にかけて台風などの豪雨が続き、品種によっては圃場の過湿により根が痛み、生育は大きく停滞、また根腐れによる枯死・欠株の発生や外葉の伸長不足を起こすものもありました。収穫期には裂球する品種もある中で「翠緑」は、「湿害の発生なく球揃いも良好。裂球遅く在圃性に優れる。また収穫物を割った中身の充実、美しさも群を抜いていた。」と評価していただき、29品種中、1位を獲得しました。

近年、水田転作が増加傾向にありますが、水田転作畑は水はけが悪く、湿害が問題視されています。また台風や集中豪雨などの異常気象による被害も毎年のように各地で発生しています。その中で、水田転作畑に対応した品種、そして大雨や強風に強く異常気象にも耐え抜く品種を作りたい、そういう思いで長年開発に取り組み完成したのがこの「翠緑」キャベツです。