1日目 準備
今回チョイスした育苗箱は、やや深めの小型タッパーを100円SHOPで購入。
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底に排水用の穴を均等に開けます。
「シードレス西瓜」はデリケートですので、他の作物とは分けて専用育苗箱を準備しましょう。
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育苗培土を作ります。
育苗培土を八分目まで入れ、トントン叩きながら土を均一に鎮圧します。灌水はたっぷり、水がしっかりと底までいき渡るくらい行います。水をたっぷり含んだ土は排水のため、日陰で放置します。一日かけてゆっくりと余分な水を排水し育苗培土に均一に水が回るよう、育苗箱の中の環境を整えます。
必ず日陰で一日放置しますとても重要な作業です。 -
3
同時に種子の準備にも取りかかります。「シードレス西瓜」は水分には特に敏感です。絵袋に封入されている種子は非常に乾燥しております。いきなり播種するのではなく、一日袋から出して慣らしておきましょう。
注意
水に直接浸漬させては絶対にいけません。
吸水し過ぎにより休眠または死滅の危険があります!
2日目 播種
今回は発芽率がわかりやすいように10粒播種します。
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播種穴を開けます。
ペンの背などを用い等間隔に穴を開けます。西瓜の場合は種子の厚みの3倍、約5mmが適当な深さです。
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5
播種します。
種子は立てたりせず横に寝かして播種しましょう。
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6
覆土します。
覆土後は指先で軽く鎮圧します。
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7
この状態のまま灌水せずにフタをして涼しい日陰に一日放置します。一日かけてゆっくりゆっくり種子が吸水します。(水をやらずに一日放置するのがコツです。)これで播種作業は完了です!
必ず日陰で一日放置します
とても重要な作業です。
3日目 温度調整
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さぁ、いよいよ種子を発芽させるための環境を作る作業に入ります。
繰り返しますが、「シードレス西瓜」は非常にデリケートです。最後まで気を抜かず作業しましょう。
播種箱よりも少し大きめで、厚めのビニール袋と温度計を準備します。温度計を培土に差し込みます。播種箱をビニール袋に入れて口を縛ります。
このときビニール袋の中に空気をたくさん入れておくと空間が広く使えて良いです。セットが終わりましたら直射日光の当たる所へ設置します。地温の目標は30〜35℃、晴天日の直射日光が当たっていれば3月でも地温は確保できるはずです。その間、ビニール袋で密閉されているため乾燥しません、灌水は不要です。
温度計のチェックはこまめに行います。なるべく目標の30〜35℃を維持したいですが、晴天日ばかりではありませんので、努力目標とします。逆に38℃を超えないよう注意し、超えるようなら日陰に移します。温度が確保出来ない場合は種子の活動が鈍るため発芽に時間がかかります。夜間は室内に取り込みなるべく暖かい所へ置き、最低地温15℃を確保します。発泡スチロールの箱へ入れるのも良い方法です。
注意
コタツの中やストーブの近くに置かないでください。
急激に温度が上がりすぎる場合があります。
2週間 発芽
温度計のチェックをしながら管理を続け、焦らず、慌てず、じっくりと待ちます。
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9
来ました!5日目から発芽が始まりました。
ここからは最高温度を30℃までキープします。徒長させないように、また、乾燥させないように、慎重に育苗します。ビニール袋の口を徐々に開放し空中温度を落としていきます。播種より約2週間、ふた葉がほぼ展開し鉢上げの時期となりました。発芽率80%、「シードレス西瓜」としてはまずまずですね。ちなみに、「シードレス西瓜」のふた葉はキレイには開かないのでこれで正常です。
※あくまで気候区分・栽培方法・時期は目安です。好適条件下での栽培をおすすめします。