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e-種や|野菜種、花種と苗の三重興農社

野菜お助けガイド

ホウレンソウ

  • べと病

    べと病

    症状

    葉の表側に境界が不鮮明な淡黄色の病斑が発生します。
    病徴が広がると病斑部の裏側に灰紫色の胞子が形成されます。

    原因

    11月~12月、3月~4月。
    冷涼多湿(生育適温:15~20℃/雨・曇天続きは要注意)。

    対策

    ・適切な抵抗性品種の使用。
    ・過湿を防ぐため換気、排水に注意します。
    ・軟弱生育にならないように多肥(特にチッ素)、密植栽培は避けます。
    ・発病後の防除は困難。予防的に農薬散布を行います(双葉展開直後、本葉2~3枚期)。
    ・発病株は感染源となるので必ず持ち出して処分します。

  • 炭疽病

    炭疽病

    症状

    始め、葉に水浸状の小さな斑点を生じます。斑点は徐々に大きくなり、2-10mmくらいの灰色ないし淡黄色の丸い病斑となります。べと病の症状と間違いやすいですが、輪郭のはっきりした病斑、また裏側に灰紫色の胞子を伴わない点で異なります。近年被害が拡大しています。

    原因

    10月~12月、3月~5月。
    多湿(生育適温はべと病菌よりやや高い。多雨年は要注意)。

    対策

    ・基本的にはべと病の対策と同じで、過湿、多肥、密植を避け、通気を良くします。
    ・予防的に農薬散布を行います。適応のある農薬はないですが、べと病の登録薬剤が有効です。

  • 萎凋病

    萎凋病

    症状

    フザリウム菌による土壌病害で、根から植物体に侵入し主に導管部を侵します。感染株は下葉から次第に黄化と萎れ症状が現れ、生育不良となり、やがて枯死します。

    原因

    7月~8月。
    高温多湿(生育適温:25~30℃/高温期ほど被害拡大。過度な乾燥にも注意)。

    対策

    ・高温期は遮光資材(30~40%)や灌水設備を活用し、健全な生育に努めます。
    ・連作ほ場では必ず土壌消毒を行います。
    ・充分な有機質を投入し、有用微生物に富んだ土作りを心がけましょう。

  • icho

    ホウレンソウケナガコケダニ

    症状

    ハウス栽培で多く見られ、冷涼多湿条件を好むため春と秋に多く発生します。未熟堆肥やホウレンソウの残渣などが発生源となり、土中に生息。土壌が乾燥しだすと、ホウレンソウの芯部に寄生し、展開前の新葉から吸汁します。加害された葉は小さな穴があき、瘤状の小突起を生じて奇形となります。加害が酷い場合、新葉の展開が止まってしまいます。

    対策

    ・堆肥は必ず完熟したものを用います。
    ・連作ほ場では土壌消毒(熱消毒も有効)を行います。
    ・農薬は、芯部まで届くように生育初期(6葉期まで)に予防的に散布します。

  • アザミウマ類

    アザミウマ類

    症状

    5月~9月の高温期に発生します。寄生できる植物種が多く、ほ場周辺の雑草にも生息し発生渥となります。卵→幼虫→蛹→成虫の各段階をそれぞれ1週閻前後で変態します。卵は植物体内に、蛹は土中にあるため農薬が効きにくい。食害痕は上に似ます。

    対策

    ・ほ場周辺の除草を徹底します。
    ・被害残渣をすき込まない。
    ・上記のような生活環をもつ事から、農薬散布は5~7日間隔で2回行うのが効果的です。

引用元「株式会社トーホク 野菜専科」