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e-種や|野菜種、花種と苗の三重興農社

野菜お助けガイド

キャベツ

  • べと病

    べと病

    症状

    ①外葉の下葉から発生し、葉脈間に、淡黄褐色、不整形の病斑を生じます。

    ②収穫期後半の球頭部にも病斑が生じます。

    原因

    かびの仲間が原因とされ、低温過湿で発生します。
    夏期でも寡日照過湿条件の苗床で発生することがあります。
    生育初期の発病は収穫後期の球頭べとにつながります。

    対策

    感染から発病まで数時間と短いので、予防が大切です。
    球頭べとの防除は育苗から結球開始期までの間に適宜行い
    ましょう。結球後の防除は効果がありません。
    チッ素過多は発病を助長します。

  • 立枯病

    立枯病

    症状

    育苗時や定植直後に胚軸がくびれたり、茎がとろけて枯れます。

    原因

    かびの仲間が原因であることが多く、蒸らしたり軟弱徒長させると多発します。胚軸が細くくびれる症状はリゾクトニア菌が原因の可能性が高いです。茎がとろける場合はピシウム菌、根まで朽ちる場合はフォーマ菌の可能性があります。

    対策

    苗床では、清潔なトレーを使用し、夕方には乾くように潅水します。培土のチッ素量に注意しましょう。症状により登録薬剤が異なるので、病徴に注意して予防散布しましょう。本ぼでは高畝にし、堆肥を施し水はけの良い土作りに努めましょう。

  • 株腐病

    株腐病

    症状

    接地部の葉面中央から発病し、やがて玉尻に及んで腐敗・褐変が玉の上部に向かって進行していきます。

    原因

    かびの仲間であるリゾクトニア菌が原因とされ、収穫期の気温が比較的高く過湿となる作型で多発します。
    過剰な施肥は発病を助長します。

    対策

    結球開始期までに予防散布を行いましょう。
    株元の風通しを考え、無理な土寄せはしないようにします。
    収穫期には肥効が収まるよう施肥設計を見直しましょう。

  • ピシウム腐敗病

    ピシウム腐敗病

    症状

    地際部から感染し、茎の周囲全体に腐敗が及ぶと葉が萎れます。 茎から上部に進展すると、収穫時に、維管束より外側の部分がところどころ灰褐色に変色します。病徴が芯全体に拡がると、結球内部がとろけるように腐敗していきます。

    原因

    カビの仲間であるピシウム菌が原因とされ、被害残渣とともに土中に残ります。収穫時に気付くことが多いですが、梅雨や秋雨時に、地際に近い下葉の落ちた茎の部分から感染するケースが多いです。

    対策

    若苗時に適用薬剤を茎にかかるように散布しておくと予防効果が高いです。
    高畝にしたり、中耕して排水に努めます。

  • 菌核病

    菌核病

    症状

    ①結球期以降、下葉に水浸状の不規則な病斑を生じます。

    ②進行が進むと結球部全体が黒褐色に腐敗します。

    ③最終的にネズミの糞状の菌核を形成します。

    原因

    かびの仲間が原因とされ、土中に残った菌核(黒い塊)が数年間感染源になります。菌核は10~20℃の過湿条件が続くと直接菌糸を発芽させキャベツに感染するか、キノコを生じ、そこから飛散した胞子を介して感染します。

    対策

    株間がふさぎきらない定植後30~40日の若苗時に薬剤散布を行うと、高い予防効果が期待できます。胞子の飛散が懸念される冷涼な降雨があった場合にも予防散布を行いましょう。中耕等によりほ場の乾燥を心掛け、発病株はほ場外へ廃棄しましょう。

  • バーティシリウム萎凋病

    バーティシリウム萎凋病

    症状

    ①外葉がまだらに黄化し、葉の縁から枯れてきます。

    ②収穫すると切り口の維管束が褐変し、変色が根から続いています。

    原因

    土壌伝染性のかびが原因で、高原の晩夏から初秋、平坦地の晩秋など、やや低温の温度帯で発生します。
    残渣中で長期間土中に残リます。

    対策

    連作を避けます。
    耐性の高い品種を作付けます。
    土嬢消毒を行いましょう。

  • 黒腐病

    黒腐病

    症状

    葉縁に、葉脈を中心として外側に広がるV字型の黄色の病斑を生じます。

    原因

    細菌性の病気で、生育初~中期が梅雨や秋雨、台風に遭遇する作型で激発します。
    被害は収穫期に目立ちますが、激発の主因は若苗時の下葉の感染に由来します。

    対策

    若苗でも大雨が続く場合は速やかに銅剤等による予防散布を行いましょう。
    中耕して排水に努めます。

  • 黒斑細菌病

    黒斑細菌病

    症状

    初期症状は葉脈間の葉身部に黒褐色の斑点が生じます。病徴が進むと斑点どうしが繋がって、褐色枯死の病斑が葉全体に及びます。

    原因

    シュードモナスという細菌が原因の病気で、梅雨や秋雨、台風等の過湿条件下で、生育ステージに関わらず発生します。マクリコーラとアリサレンシスの2つの病原菌が知られておリ、アリサレンシスの場合は初期に生じる斑点の周囲が顕著に黄化します。

    対策

    多発ほ場では残渣とともに1年以上菌が生存するので連作を避けましょう。大雨が予想される場合は登録のある銅マイシン剤等で予防散布しましょう。アリサレンシスはエンバクや一部の麦類に感染することが知られているので、緑肥作物の選定に注意します。中耕して排水に努めましょう。

  • カルシウム欠乏症

    カルシウム欠乏症

    症状

    球の外や中に枯れ葉が混じリます。

    原因

    土壌中のカルシウム量不足で発症するケースは少なく、多くは初期生育時に過乾燥または大雨により根の発達が不足し、その後地上過多生育となってバランスが崩れ発症します。

    対策

    ・カルシウム剤の葉面散布による対処法もありますが、初期生育時に乾燥が強い場合は先ず潅水を行い根の発達を促します。
    ・大雨で根傷みが生じた際は、中耕して根の回復に努めます。
    ・根傷みの状態でチッ素中心の追肥を過度に行うと葉勝ちとなって発生を助長するので、追肥は成分バランスに注意します。
    ・わき芽が出ると発生を助長させるので注意しましょう。

  • ホウ酸欠乏症

    ホウ酸欠乏症

    症状

    芯の中心部が縦長に変色します。

    原因

    春の、温度が上昇し急激に生長する作型で発生しやすいです。

    対策

    ホウ素入り肥料やホウ砂を施用します。
    耐性品種に切り替えましょう。

  • わき芽・抽苔

    わき芽・抽苔

    症状

    わき芽が形成されます。花芽ができ、茎が伸長してきます。

    原因

    キャベツは発芽後ある一定の苗齢(本葉15枚前後)まで生長すると低温に感応し、一定期間の寒さ(一般的に7~8℃以下で2ヶ月前後)に遭遇すると花芽を分化させ、一定期間の暖かさ(と日長)に遭遇すると花芽の生長と芯の伸長が促進され、抽苔、開花に至ります。

    対策

    秋まきのは種・定植を遅くしましょう。

引用元「株式会社トーホク 野菜専科」