手軽に栽培できる葉菜類の中で栄養豊富なほうれん草。中でも知られているのが、女性にうれしい鉄分・葉酸の豊かさ。料理の汎用性も高く、おひたし、炒め物、鍋にソテー等々挙げればたくさんあります。年中スーパーには並んでいますが、家庭菜園で作った物は鮮度・味は格別。ポイントを押さえておけば栽培は容易、ぜひレパートリーに加えてみてはいかがですか?
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二大ポイントは、「pH(ペーハー)」と「日長」!
pH(ペーハー)
酸性土壌では本葉3〜4枚程度で生育がとまり、葉の黄化が発生します。好適pHは6.3〜7.0と言われているため、圃場のpHを確認し酸性の場合は苦土石灰など石灰資材等の土壌混和で調整しておく事が大切です。日長
ホウレンソウは日長に敏感な作物です。特に春〜夏にかけて、日長が13時間以上ある長日期に抽苔が急速に進みます。そのため春〜夏にかけての栽培は晩抽性の品種選びが大切です。栽培適期表を良く確認してみましょう。
1.畑の準備
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1㎡あたり完熟堆肥と腐葉土を2kgずつ投入し、すき込みます、肥料は畑により加減しますが一般的には化成肥料1㎡あたり150g(8-8-8の場合)程度、骨粉100g。 おおよそ一般的な菜園は酸性方向にpHが傾きがちなため苦土石灰100gほど施し酸度の調整をしておきます。
2.畝作り
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1条でも何条でも菜園に合わせてレイアウトしてOKですが、菜植密度は最終的に株間7cm条間20cmになるように調整します。多湿は嫌いなためやや高畝が好ましいが、乾燥しにくくするため畝はややしっかり目に鎮圧し作土の密度を上げておきます。
3.播種
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スジ蒔きがオススメ。支柱などで約1cmほどの深さの蒔き溝をつけてスジ蒔きします。あまりたくさん蒔くと間引きが面倒ですので、タネ同士が重ならない程度に蒔きます。覆土し鎮圧してタップリ潅水します。
4.播種後の管理
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株間が狭いと徒長しますし病気も出やすくなります。結果的に損をしますので間引きは重要です。一般的には双葉展開時と本葉2〜3枚時の2回行い、株間7cm程度にします。
5.収穫
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25cmくらいになったら収穫しましょう。播種をずらして「段蒔き」しておくと収穫が一斉にならなくて良いですよ。