キャベツ(別名・甘藍「かんらん」)は葉菜類の中でも調理の汎用性に富んだ便利な野菜、生でも、ゆでても、炒めても美味しい、なおかつ保存性も良い。これは家庭菜園で作らない手は無いでしょう!一口にキャベツと言っても早生〜晩生まで品種は様々。栽培に技術が必要な時期もありますが、まずは早生種をチョイスして通常秋作をマスターしましょう!
1.苗の準備
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園芸店などで晩夏あたりから苗が販売されます。これを利用するのが手っ取り早いですが、意中の品種がある場合は育苗が必要になります。 128穴程度のセルトレイ等を利用するのが便利ですが、本数が少ない場合は7.5cm程度のポットに直接播種すれば水管理が楽です。その際、何らかの防虫対策をとって下さい。
2.畑の準備
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1㎡あたり完熟堆肥と腐葉土を2kgずつ投入し、すき込みます。肥料は畑により加減しますが一般的には化成肥料1㎡あたり300g(8-8-8の場合)程度、骨粉100g。 pHの調整が必要な場合は苦土石灰などで酸度を調整しておきます。
柔らかい畝はキライ! 堅めが快適♪
3.畝作り
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1条植えの場合、畝幅60cm株間40cm位が一般的。平畝に仕上げて乾燥しにくくするため畝はしっかり鎮圧し(踏んでも足が沈まないぐらい)作土の密度を上げておきます。
4.定植
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しっかり鎮圧した畝(踏んでも足が沈まないぐらい)に植穴をあけてタップリと植穴潅水をし、水が引いたらやや浅植えにしギュッと鎮圧します。 定植作業が終わったら、さらに畝全体に潅水しておきます。
5.防虫対策
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アブラナ科の野菜には実に様々な害虫が発生します。何らかの対策を講じなければ丸裸にされてしまいます。 薬散も効果的ですが、小面積の家庭菜園の場合、防虫ネットによる「物理防除」が効果的、生育前半は特に重要なため何としても虫害は回避します。
6.その後の管理
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キャベツは外葉を大きく育てておくかどうかで、収穫物の大きさが決まります。したがって追肥は重要で、定植後10日目と20日目に株間に化成肥料を一握り施してしっかり潅水します。
7.その後の管理
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結球したら玉を押さえてみて、硬くしまっていたら収穫しましょう。外葉を2〜3枚つけて収穫し、その後外葉を折り取ると、玉を傷つけず収穫出来ます。