“みえの伝統野菜” 御薗大根とは
御薗大根は、三重県伊勢市で大正時代から栽培が始まり、地域の伝統野菜としての歴史を持っています。 特に、「伊勢たくあん」の原料として重要な役割を果たしており、その食感や風味が評価されています。
食習慣の変化や多くの種類の大根が栽培されるようになったことにより、その生産面積は大幅に減少してしまいました。
しかし近年再び、御薗大根の栽培が見直され、生産が増加してきているのは、その優れた食味と栄養価、そして伝統を守りたいという思いで地域が動き出したことによるものです。
優良な発酵食品として「伊勢たくあん」が見直されてきたことも、御薗大根の生産が再び増加してきている要因です。 三重県は、2006年(平成18年)に「御薗大根」を「みえの伝統野菜品目」としました。
耐病性・耐暑性があり、生育旺盛な早太り種です。丈夫で作り易く、家庭菜園にも適した沢庵大根です。
品種の特徴
御薗大根は、宮重大根と練馬大根を交配させて生まれた白首大根系の品種です。
一般的な大根よりも全体的に白く、長さ約50cm、直径約5cm、重量は1.5kg程度が標準です。
その特徴として、食物繊維が多く、歯ごたえが良い点が挙げられます。
また、乾燥させることで甘みが増し、漬け込むと美しい黄金色になります。
このため、伊勢たくあんの材料として最適です。葉は宮重大根に似ており、やや淡い色をしており、葉柄は緑色を帯びた白色です。
肉質は緻密、甘味に富み風味豊か、歯切れも良く浅漬、本漬にしておいしさ倍増です。
栽培方法
御薗大根の栽培は比較的簡単ですが、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
以下に栽培手順を紹介します。
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種まき
毎年9月上旬に種をまきます。
生食用のものは10aあたり4,500株、加工用は7,000〜9,000株を目安に植え付けます。 -
育成
種をまいた後、約2~3か月で収穫期を迎えます。
特に、御薗大根は一般的な大根よりも長いため、適切な間隔を保ちつつ育てることが重要です。 -
収穫
収穫は11月下旬から12月上旬に行います。
地面から引き抜いたり、掘り起こす作業には力が必要ですが、この作業が大根の質を決定する大切なプロセスです。 -
保存・加工
収穫した御薗大根は、干して乾燥させることで甘みが増します。
この乾燥大根を米ぬか、塩、柿の皮、なすの葉、唐辛子と共に漬け込むことで、三重ブランドにも認定されている「伊勢たくあん」が完成します。たくあん以外の料理でもおいしくいただけます。
ぜひ、この機会に御薗大根を育ててみてください。
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