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全日本花卉品種審査会 ペチュニア(春出しポット栽培)

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ペチュニア

(春出しポット栽培)

令和3年4月15日(木)東京都農林総合研究センター(立川市富士見町)にて実施した。春から秋にかけての花壇苗・鉢花として重要な品目であるペチュニアは、主に春先のポット苗が重要な販売形態となっているため、この時期での栽培に適性を持つ品種を検討する審査会となった。

審査会の開催に際しては、新型コロナウイルスの感染拡大防止の対策として、①原則として屋外または風通しの良い場所で実施②審査員が密集しないよう間隔に注意して審査を行う③会場での滞在時間は最小限にとどめる、といった措置を取りながら行うこととなった。

参加者は栽培温室前の広場に集合し、農研機構野菜花き研究部門野菜花き品種育成研究領域露地野菜花き育種グループの山口博康・グループ長補佐を審査長として打ち合わせを行い、栽培を担当した岡澤立夫・主任研究員より耕種概要の説明があった後に、温室内で立毛100点満点の審査を実施した。

会場となった東京都農林総合研究センター

会場となった東京都農林総合研究センター

審査温室全景

審査温室全景

  • 耕種概要

    栽培場所

    東京都農林総合研究センター ガラス温室

    出品品種

    12点

    栽培規模

    1区32ポット(3.5号黒ポリポット)、2区制

    鉢上げ

    2021年2月3日に、各社から送られてきた200穴セルトレイ苗を3.5号黒ポリポットへ1本定植した。定植用士は赤土:腐葉士:ピートモス=5:3:2(容積比)の混合用土を用いた。

    施肥

    基肥(用土100L当たり)
    被覆複合肥料 14-12-14(エコロング424- 100タイプ) 300g
    化成肥料 6-40-6(マグアンプK中粒) 200g
    過リン酸石灰0-17-0 250g(成分量:N:P205:K20=54:158:54 (g/ 100L))
    追肥(1鉢当たり)
    2月19日固形肥料(くみあいスーパー IB複合S222) 1 g/鉢
    3月 8日液肥肥料(トミーグリーン(6-8-8) 1,000倍100ml/鉢
    1回につき窒素成分で0.5kg/10a施用

    薬剤散布

    使用基準に従い、以下の薬剤を使用した。

    2月19日アルバリン粒剤(定植時)

    管理

    かん水は、3月23日まではハスロによる上部かん水を行い、それ以降は底面(プールベンチ)より給水した。株が徒長しないよう控え気味にかん水管理した。
    3月22日に審査会用配置(8列×4鉢/区、2区制)に整列した。
    摘花は、萎凋した花に対して適宜行った。ガラスハウスは生育期間中、暖房温度5℃、換気温度15℃で管理した。

  • 生育期の気象経過および生育状況

    気象経過について、2月は、冬型の気圧配置が長続きせず、期間の中頃に低気圧の影響で大雨となったほかは高気圧に覆われて晴れの日が多くなった。寒気の影響を受けにくかったため、日平均気温は変動が大きかったもののかなり高い日が多くあらわれた。

    3月は、高気圧と1氏気圧が交互に通過し、天気は数日の周期で変化した。期間の中頃と終わりは、低気圧の影響で大雨になった日もあった。暖かい空気に覆われやすかったため、東京では月平均気温が12.8℃で、3月の月平均気温の高い方からの1位(統計期間:1876~2021年)となった。また、東京では3月14日に桜が開花し(平年(3月26日)より12日早く、昨年(3月14日)と同日)、3月22日に満開となった(平年(4月3日)より12日早く、昨年(3月22日)と同日)。

    4月に入ると、低気圧と高気圧が交互に通過したため数日の周期で変化した。気温の変動が大きく、期間の前半は暖かい空気に覆われて気温がかなり高い日が続いたが、期間の後半は北から寒気が流れ込んだため気温の低い日があった。また、寒気の影響で雷雨となった日もあった。

    生育の概要について、搬入時の出品苗の状態は良く、鉢上げ後の生育も概ね順調であった。開花は、早い系統・品種では3月9日から始まり開花の早晩性は系統·品種により大きく異なった。4月12日(平均では4月9日)までにすべての系統・品種で開花した。

    温室での審査の様子

    温室での審査の様子

    花壇試験の説明

    花壇試験の説明

  • 閉会および入賞品種の検討

    審査の終了後、参加者は岡澤主任研究員のご案内で場内の花き栽培試験温室やビオラ試験圃場の視察を行った。その後山口審査長より束京都農林総合研究センター関係者への御礼と併せて御挨拶があり、閉会となった。

    会場での滞在時間を短縮するため、審査を終えた参加者にはそのまま解散して頂き、審査結果は後日、参加者および関係者に通知することとした。

    集計された採点結果をもとに山口審査長と公的審査員ならびに事務局で検討会議を行い、下記の通り入賞結果を確定した。

    審査結果【ペチュニア(春出しポット栽培)】(100点満点)

    順位合計等級品種名出品者
    187.001等特バカラiQ ブルー㈱サカタのタネ
    284.892等バカラiQ ピンク㈱サカタのタネ
    384.562等ディーバ トゥルーブルータキイ種苗㈱
    484.003等エコチュニア ピンクモーン㈱サカタのタネ
    84.003等ロゥライダー レッド㈱ミヨシグループ
    1等特別賞「バカラiQブルー」

    1等特別賞「バカラiQブルー」

    1等特別賞「バカラiQブルー」1ポット

    1等特別賞「バカラiQブルー」1ポット

  • 審査員内訳

    官公審査員

    ・農研機構野菜花き研究部門
    ・千葉県農林総合研究センター
    ・神奈川県農業技術センター
    ・東京都農林総合研究センター

    日種協

    ・花き栄養繁殖性植物部会員
    ・東京都支部会員