審奎終了後には、山北技師のご案内により、場内の野菜試験温室の視察が行われ、鹿児島市都市農業センタで通年実施されているホウレンソウやコマツナ等の品種比較栽培試験の概要についてご紹介があった。

参加者の滞在時間を短縮するため、審査を終えた参加者にはそのまま解散して頂き、審査結果は後日、関係者に通知することとした。

その後、布目審査長より入賞品種の発表があり、「ホウレンソウを栽培するにあたっては、通常では作りにくい作型での審査会であったが、多くの品種が出品され、また栽培ご担当者の丁寧な栽培管理により、夏場の環境における耐暑性をよく見ることができる審査会となった。また、出品品種の発芽率試験については、検定の方法を今一度見直すことも検討の余地がある。各社におかれては今後とも耐暑性や耐病性を意識した育種を進めて頂ければと思う。」との講評があった。

審査会の閉会にあたっては日種協鹿児島曝支部を代表して木原浩氏((株)二葉園芸種苗）より、栽培担当機関への御礼と共に、今後とも鹿児島の農業発展のため、種苗メーカー各位と連携して優良品種の普及に努めたいとの言葉を以って終了した。